インターローカルとiLocal(アイローカル)事業

活動事例

インターローカルとiLocal(アイローカル)事業

2017年10月22日

インターローカルとiLocal(アイローカル)事業

IRKの活動は多岐に渡りますが、その1つにインターローカルという考え方があります。

インターローカルとは、
我が国はで以前より地域・業種の垣根を越えた企業連携や市場開拓を「異業種交流」、「新連携」といったキーワードの下、活発に行われてきた。しかし、それらの活動は主に日本国内のみを対象としたものであった。21世紀も15年が経過し、インター
ネットの進化と普及、世界的な流通網の構築等、世界規模で大きな変化が生まれ、日本の企業や地域も大胆なイノベーションが求められる時代となっている。そこで提唱されたのがインターローカルという理念である。
インターローカルとはインターナショナル(国家間)よりもっとずっと小さな地域や企業といった単位で、それぞれが直接結びつく、といった意味の造語である。地域・世代・立場を超えて世界規模での広域連携の実現を目指す。それがインターローカルの理念であり、今後我々が目指すべき連携のあるべき姿であると確信している。

このインターローカルの理念を実現する事業を行う会社として、株式会社iLocalが2015年11月に設立されました。その事業目的は以下の2つです。

・日本各地の優れた地域特産品を、地域文化とともに国内外に紹介
・地域間の新たなコラボレーションを図り、これまでにないものを創出

この目的のうち、「域間の新たなコラボレーションを図り、これまでにないものを創出」の事例として、雪室熟成栗の企画・開発があります。

高知県四万十町の地栗を新潟県小千谷市の雪室に貯蔵する。それは単なる冷蔵貯蔵ではなく、大きな付加価値を生みました。
1つは栗が低温によりでんぷんの糖化作用をおこすことで、栗の糖度が大きく向上することです。糖度13度の栗が雪室貯蔵後は26度まで向上しました。
2つめは鮮度の高い状態で長期の保存が可能になり、出荷時期の調整が効くことです。雪室は温度0.5~1度、湿度ほぼ100%という特殊な環境です。湿度が高いので栗が乾燥しません。また氷点下にならないので、栗が生きたままでいます。1年間貯蔵しても栗は生きています。
3つめとしては物語性・ロマンです。南国土佐にある日本最後の清流四万十川と日本有数の豪雪地帯である小千谷。この遠く離れ、気候風土もまったく異なる地域のコラボレーションはマーケティング的に大きなバリューを産み出します。そのバリューの成果で伊勢丹やディノスといった大手の優良なバイヤーに取り扱っていただいております。